入院した2008年11月19日 23時59分

朝はごく普通に自転車で出勤して、
その後もごくごく普通に海老名の職場で通常の勤務。
午後も普通。
仕事はデスクワーク、それも作業系のこともあるが、
この日は頭を使って考える系の業務をしていた。
14時50分ごろ(偶然、時刻を覚えている)、
行き詰って冷たい飲み物を買いに自販機へ。
自販機は近いのですぐに席に戻って業務再開。

15時ごろ、
なんか、気分が悪い。
胸の表面近くが痛いような感じ、
そして、首と肩に強力な肩こりと頭痛が出てきた。
買ってきたばかりの冷たい飲み物を飲むが、
痛い場所が食道でも胃の入口でも無いことがわかっただけ。
うーーん、倒れるほどでは無いが、苦しいぞ、これは。
貧血かなぁ? それとも、2日連続の自転車通勤で胸の筋肉が筋肉痛か?
とりあえず、仕事にはならん。
この場で貧血で倒れたりしたら、同僚たちを驚かすから、
医務室で休憩させてもらうことにした。

2Fの職場から一旦外に出て、
すぐ隣の厚生棟2Fの医務室に一人で歩いて向かう。
下りの階段は平気だけど、厚生棟の階段を登りたくなくって、
何のためらいも無くエレベータで2Fに上がった。
2F建ての厚生棟のエレベータは20年もこの事業所にいて初使用だ。

2Fの医務室で受付の人に、
胸の上のほうが苦しいから少し休ませてくれと頼み、
医務室内のベッドがある休憩室に案内された。
ベッドに横になってもあまり楽にならない、変なの・・・・。
この日は産業医がいる日で、(これで命拾いしたのかも)、
しかかりの作業を終えたらしい産業医が数分後に、
「一応」診てくれた。
聴診器あてたり、血圧測ったり・・・・。
血圧が200あると言う(私の通常は120弱)。
心電図をとってくれた。
ノイズが多くて読みきれないが、心筋梗塞の可能性を否定できないという。

産業医が私に示した選択肢は2つ。
救急車を要請して市内の(結局は入院した)病院に
救急受け入れを要請するか、
事業所近隣の循環器に詳しい開業医にタクシーで行くか。
うわさに聞く心臓の痛みは背中のほうだと聞いていたのに、
自分の痛みは胸の筋肉を疑うほど前のほうだし。
いきなり、事業所に救急車を呼ぶほどの自信はなぁ。。。。。。
けど、血圧200なんて、自分としては尋常じゃないことも確かだし。。。
で、開業医タクシーコースにした。
産業医が電話で段取りをつけてくれて、
しかも正門まで車椅子を押してくれた。
いや、これは恥ずかしい。
そして、正門前でタクシーに乗り、一人で開業医へ。
時間で2分程度の距離、基本料金で開業医に到着。

開業医に到着したが、緊急搬送ではないため、
普通に受付して、診察の申し込み書とか書いて順番を待つ。
数分間待って診察。1分間かからぬ診察でまずは心電図と言われる。
電話で頼んでいたわりには段取り悪いぞ、と思った。
一旦廊下に出て、ちょいと待たされ処置室で看護婦さんに心電図をとってもらう、
その後、再度待合室に戻る。
(この段階で、痛みはピークの7割程度まで下がっていた。)
1分もしないうちに再度診察室に呼ばれた。16時ごろ。
医師は「心筋梗塞です、発症から1時間程度なのですぐに処置すれば大事には至らない可能性があります。今から救急車での搬送を手配します。海老名○○病院に搬送してもらいます。ご家族・職場に連絡してください。準備しますので少々お待ちください。」って。

えーーーーーーーーーっ、心筋梗塞なの!?!?!?!?!?!?


待合室の隅で職場に電話しようとしたが、
電話がつながる前に処置室に案内された。
血液の流動性を上げる飲み薬を飲まされ、
舌下にニトロ(血管を拡張する)を入れた。
処置室で携帯を使ってよいといわれ、
職場にだけは連絡が付いたところでタイムアップ。
あとはセンサーやら輸液やらで、
両手が使えない重症患者モードに入る。
嫁さんは勤務中には携帯の電源を切っていることもあり、
連絡がつかぬまま救急車の到着を待つ。

救急車はわりとすぐに来た。
他人の交通事故で救急車を要請した経験が何度かあるが、
今まで体験した中では最速である。

姓名、生年月日、住所などを確認されて、搬送開始。
15分程度の走行中に海老名市消防本部から、
嫁さんの職場に連絡を入れてくれた。

搬送先の病院に到着し、
今度は救急の処置室にストレッチャーのまま直行。
救急処置室で病院スタッフが嫁さんと電話で話している、
あとは、身を任せるだけだ。


カテーテル検査とかステントとかバルーンとか、
危険性を含めて説明されて、
嫁さん到着を待たずに自分で同意してサインして本格処置開始。
あ、
そうそう、
静脈から心臓に検査・処置用に入れるカテーテルとは別の
もうひとつのカテーテルも入れられちゃった。
ナースさんにズボンをパンツごと下ろされて、
チ○チ○の先から尿カテーテルを挿入。
嫁さん以外の女性にチ○チ○を見られるのも触れれるのも
久しぶりだもん恥ずかしいもんだ。 (*^_^*)
心臓の方のカテーテルはあまりにもグロイので話は省略。

結論としては、開業医で入れたニトロで、
血管を詰まらせた血栓は下流に流れ、
処置の必要が無いって言うか、
処置できないところまで行ってしまった。
だから、ステントもバルーンも無し。


そして、病室に運ばれ、2日間のベッド上安静が始まった。
言うまでも無いが、夕食は抜きである。
点滴しているから食べなくても栄養は足りているし。
最初の晩は何度も夜中に採血や心電図があった。
なかなか眠れたもんじゃないが、
寝ないでそんな仕事をするナースさんたちって、激務だなぁ。
ちなみに、左手は点滴、
右手はカテーテルで開けた大穴の止血で
両手とも動かせない状態である。

心筋梗塞で病院に担ぎ込まれる人は
3分の1位は死体になってから病院を出る。
今回は残りの3分の2の方に入れた、
いやー、死ななくって良かった。 (^。^;)ホッ